正欲

 

今日は仕事から帰ってきて、ずっと気になっていた「正欲」という映画を見た。

正直気になったのはただタイトルにひかれたというだけで、話の内容はさっぱり把握していなかったから、最初は何の話なのか理解できていなかった。

 

タイトルの意味が分かったのは映画後半あたりからだった。

社会の当たり前についていけない誰にも言えないような秘密を抱える様々な人たちが人との関わりを通して成長していく物語のようだった。

 

映画に出てくる登場人物が抱えているものは、わたしよりなんかももっと重たくて苦しそうだった。

それでも誰にも理解されない自分の気持ちにつらくなったりこう思ってしまう自分が嫌になったりそういう部分は共感できるものがあって、少し気持ちが楽になった。

わたしが感じているつらさは周りには理解されずらいし、変に吐き出すと誤解されてしまったり余計理解してもらえなかったりする。

そうすると自分がここで生きている意味って何だろうとか、社会に必要とされていないだなって落ち込んでしまう。

 

一人になりたいもう嫌だと思っても、それでも人は人とのつながりを求めてしまうし、わかってほしいと思ってしまうし寂しくなってしまう、めんどくさくて矛盾している生き物なのだと感じた。

人は人とのつながりで悲しい経験や嫌なことをされて、落ち込む。

でも人とのつながりで救われることもあるし、自分が生きていく意味を見出せたりする。

人とのつながりは一瞬で傷つけることもあれば、一瞬で幸せを与えることもできる。

自分自身の今までの人生がいい例だと思っている。この映画を見て本当に実感した。

 

友達が多くなくても、有名になれなくても、何かでっかいこと成し遂げられなくても、自分を愛してくれる人がいて、理解してくれる人がいて、明日もこの人のために頑張ろうと思える人生を送れていたらそれだけで人生大成功だし、幸せなんだよね。

 

わたしはこんなんだから今までつらいこともたくさんあったし死にたくてしょうがない時もあったけどそんな自分から逃げることなく一生懸命向き合って戦ってきたからこそ今の幸せがあるんだなと思った。そんな自分を誇りに思う。

 

これからの人生での人とのつながりで、なるべく傷つけるよりも幸せを与えられる人でありたい。